わずか1分で転倒リスクを計測
StA²BLEはヒトが何かに触れていると安定するという現象″ライトタッチ”を応用して、転倒リスクを測ることができる世界初の技術です。わずか1分の計測で,自身の立位年齢®を計測することができます.
身体機能だけでなく感覚機能を評価可能
従来の転倒リスクの評価では身体機能が主に評価されてきましたが,StA²BLEは感覚機能も同時に評価することができます.身体リスクの評価だけでは知る事のできなかった本質的な転倒リスクを計測できます.
ヒトは何かに指先で軽く触れていると安定して立てたり,転倒しにくくなることが知られています.我々は何かに触れたときの反力を振動で表現して指先に与えることでこの現象を再現できることを世界で初めて発見し,全く新しい立位・歩行サポート法として小型転倒予防装置を開発・提案しました.また研究過程において,指先への振動を急になくすことで身体にふらつきが生じ,そのふらつきの大きさやふらつきからの復帰能力に個人差があることを発見しました.我々はこの技術を応用し,転倒リスクや立位に関わる身体・感覚系の機能を評価する方法論として世界初の立位機能検査StA²BLEを提案しています.StA²BLEでは重心動揺計を用いて指先への振動を急になくした際の重心動揺の変化を計測し,1分間の計測データから重心動揺の大きさや速さなどの様々な指標を算出します.
そしてこれらの指標値を用いて1,400名を超えるデータベースに基づいて開発した独自の算出プログラムから,バランス能力や感覚系の能力を数値としてフィードバックし, “立位年齢®モデル”を用いて外部から刺激を与えられた際の身体のふらつきの変化や安定性,ふらつきからの復帰能力の総合的な評価インデックスとして“立位年齢®の推定を行います.これまでの研究成果から,“立位年齢®が実際の年齢と離れている人ほど過去に転倒歴があり転倒リスクが高いことがわかっています.このようにStA²BLEを用いることで,これまでは自覚が難しかった自身が抱える“転倒のリスク”を数値として直感的に把握することが可能になります.
さらに転倒を予防するためには把握した自身の転倒リスクを改善するために十分な対策を行うことが重要になります.我々は理学療法技術に基づき,StA²BLEで評価した結果に応じて立位に関わる身体・感覚系の能力を改善するための訓練プログラムを提案します.これによって,評価から改善訓練までをサポートする新しい転倒予防法を提供します.
StA²BLE関連特許一覧
受賞/採択歴
2024/1 令和5年度 神奈川工業技術開発大賞奨励賞受賞
2023/11- 横浜国立大学「JST共創の場形成支援プログラム地域共創分野の育成型」に参加決定
2023/8-12 伊那市 転倒リスクを見える化する 健康測定会の実施
2022/12 横浜市 スタートアップ社会実装推進事業に採択
2022/12 慶應義塾大学 第7回健康医療ベンチャー大賞 準優勝オーディエンス賞受賞
2022/12 三菱総研「ICF Business Acceleration Program2022」オーディエンス賞受賞
2022/6 Plug and Play Japan アクセラレータープログラムに採用
2022/6 2022年度 LIP.横浜トライアル助成金 交付対象事業に採択
2022/ 4 第34回中小企業優秀新技術・新製品賞」一般部門優良賞を受賞
2022/3 厚生労働省がStA²BLEの実証報告書を公開
2022/ 2 第2回 技術シーズの 社会実装化助成金 はまぎん財団 Frontiers大賞受賞
2021/12 日経Healthtech/SUM2021最優秀賞
2021/2 かながわビジネスオーディション2021 神奈川県信用保証協会賞受賞
2020/10 第1回ケアテックグランプリ 最優秀賞・オムロン賞・日本ユニシス賞受賞
2020/10 第2回ヘルスケアベンチャー大賞大賞受賞